お知らせ

理事長あいさつ

〜障害のある方と豊かな生活を〜

 今から46年前、中学校特殊学級の卒業生と元担任がつけた小さな灯火が「若草の会」として燃え続け、現在100名(18歳から70歳代)を超える会員と約20名のスタッフが原則第一日曜日に活動しています。そして2023年6月に、これまで以上により多くの皆様にご支援ご協力を頂き継続していきたいと「NPO法人若草の会」として新たな一歩を踏み出しました。

 「若草の会は」障害のある方が学校卒業後もその人らしい人生を送れるように家庭と職場以外にも生活圏を広げ、気の合う仲間を見つけたり楽しんだり、様々な体験を積む豊かな生活を目指しています。

 会員は特別支援教育終了後に一般就労・福祉就労している方が多く、既に身内を亡くされてグループホームで生活している方もいます。また、移動支援を受けて参加している方もいます。船橋市内在住の方が中心に活動していますが、会員が職場の友人を誘うなどして市外の会員も年々増えています。会への参加は自由で、昨年の最高参加者数は4月の88名、年間12回の皆勤は会員20名、スタッフ4名でした。

 スタッフは共に活動する仲間として、会員の主体的な意見や希望を大切に活動を支えています。現在スタッフは元教員が中心ですが、今後は老若男女、色々な方々にもご協力いただきスタッフとして新風を吹き込んで頂けることを期待しています。どうか一度「若草の会」の活動を覗いて見てください。

 実に46年とは、当時の若者も70歳になります。火を灯して下さった渡辺晟治先生も一昨年鬼籍に入られました。「若草の会」がここまで継続・発展し、会員のオアシスになり得たのは当初からのスタッフやご家族の熱い思いや行動力と、船橋中央公民館を中心とした行政のご支援があったからこそと感謝しております。 

  私の知りうる限り「千葉県内にも他府県にも「若草の会」に匹敵する活動組織はないのではないか」と自負しております。そしてその活動の根底には、船橋市の特別支援教育のあり方や合同行事、市立船橋特別支援学校の存在が息づいていることを確信しています。                    

 会員・スタッフの高齢化や、会員の増加に伴う計画的な運営、財政面の確保等々の課題は、簡単には解決できるものではないと承知しておりますが、会員とご家族、スタッフ共々一歩一歩前に進んで参る所存です。

この場をお借りし、改めて「NPO法人 若草の会」に対しまして多くの皆様の物心両面のご支援ご協力をお願い申し上げます。

2024年1月 理事長 大和久 美保子